前書き
 これはGSとまぶらほとのクロス作品ですがGSも横島以外はほとんど出番がありません。まぶらほもメイド編の人しか出ません。序盤はまぶらほメイドの巻に近いので、ネタばれがいやな人は見ないでください。またどちらも知らなくても読めるように努力しています。それでよろしい方はどうぞ。



 GSメイド大戦!?
(プロローグ)








 日本の家がまるで犬小屋のようだといわれることがあるが、まさにこの部屋を見た後ならば日本人ですらそう思うかもしれない。そう思わせるほどにその部屋は広い。
 部屋には家具こそ少ないが、豪華なシャンデリアや床にはペルシャの絨毯などどれも一級品で庶民にはおそらく一生縁のないものであろう。


 そんな部屋の中で一風かわたった雰囲気を出しているのがベッドの枕が置いてあるほうの壁際にかけられている旗であろう。
 その旗にはMが三つ書いた刺繍と1854という数字が金銀の糸を使って縫い取られていた。

 その旗の下のベッドに老人が一人横たわっている。
 その老人はある資料を読みながらなにやら思案しているようであったが、意を決したように顔を上げると、サイドボードに載せられた呼び鈴を取り、金属音を響かせた。
 


 扉はゆっくりと開くと、優雅でありながらまったくでしゃばった様子にはみせずに一人の女性が入ってきた。

 彼女の年齢は二十歳ぐらいだろうか。きれいな銀髪を後ろでまとめており、顔のつくりは欧州系の典型的な美人の顔立ちである。
 薄い茶色の目、白く透き通った肌。おそらく彼女がモデルだといわれても信じるであろう。
 しかし彼女は紺色のいわゆるメイド服といわれる格好をしているがそれがあまりに自然であるためにメイド喫茶やコスプレなどとは一線を画している雰囲気をかもし出している。そのメイド服を着ていながらでも、その豊かな胸ははっきりと見て取れるであろう。
 
 彼女は機械的な一礼をして、老人のそばまで近づいていった。


「お呼びでしょうか」


 老人はしばらく黙っていたが、彼女は身じろぎもせずに老人が話を続けるのを待った。


「リーラ」

「はい」

「もう少しそばへ」


 リーラと呼ばれた女性は聞き逃さないように、さらに顔を近づける。老人の手は音もなくベッドを抜け出し、その手は彼女に見つからないように彼女の後ろに回された。


「今朝とどいたものの中にMMMからの連絡とある男の資料が来たのだ。MMMの会員も高齢化が進んでおる。若返りを促進するためにその男をMMMへ誘うようにとのことらしい」

「分かりました。それでは、どうなさるおつもりでしょうか」


 リーラが話している間に老人の手はゆっくりゆっくりと気づかれないように登っていく。


「メイドの主人足りえるかを調べるためとメイドのよさを判ってもらうためにまず数名彼の元で働かせてみることになったようだ。それでうちのところから希望者を何人か募って彼のところに行かせようと思うのだが」

「分かりました。ではそのように手配させていただきます」

「まあ、待て。そんなに急ぐことはないんだ。彼はGSでな、この島の幽霊騒動を解決するように依頼を出しておる。だから実際に彼を見てから希望者を募ればよい。彼の希望もあるだろうからな。それとこれが彼の資料だ」


 老人の腕は太ももの辺りで止めもう片方の手で資料を渡す。
 リーラは受け取った調査書と一枚の写真を見つめている。


「この方が?」

「そうだ。以前のアシュタロスという魔族の騒動を治めた二人の中心人物の一人だ。この騒動のときにつらい決断の末、恋人を失っておる。以前と変わらぬようにみんなの前では振る舞っていたようだが、影で知り合いには知られぬように鍛錬をしていたようだ。そして彼はGS協会の研修を利用して知り合いのいないイギリスへと渡った。彼には傷を癒すためにもメイドが必要なのだよ」


 リーラが資料を読んでいるうちに、再び老人の腕は動き出した。
 老人の節くれだった腕は紺色のスカートに包まれている魅惑的なヒップに・・・届かなかった。

 リーラの左手が神業のように老人のセクハラをしようとした腕の手首をしっかりと押さえていたためである。


「横島様はいつこちらにいらっしゃるのでしょうか?」


 彼女は調査書を読みながら、握っている細い指に力をこめる。老人の腕がみしみしと悲鳴を上げている。


「む・・・今度の食料などを乗せた船と一緒に、くっ、来る予定になっておる。い、痛たたたたた」

「ご主人様?」

「リ、リーラ。力、力が強い・・・も、もう少し緩めてくれんか」

「何をおっしゃいます。女の細腕にそのようなものがあろうはずがありません」


 しかしリーラは手を放そうとはしないばかりか、ますます力が増したようである。それでも何かい痛そうな老人に少しひねりを加えて黙らせる。


「それではご主人様、あさっての出迎えには私が参らせていただきます。よろしいですか?」

「わ、分かった。そうしてくれ・・・リ、リーラ」

「まだなにか用があるのですか?」

「た、頼む。は、早く放してくれ」


 彼女は表情を変えずに、左手をひねると老人の腕はぱきっと言ういやな音をなると、老人は奇妙な叫び声を上げて動かなくなった。

 彼女は入ってきたときと同じように機械的に礼をして静かに退出したがわずかに表情は入ってきたときとは異なっていた。











(あとがき)
 以前の作品をまたも書き上げないうちから次の作品を書き始めてしまいました。
 これは以前から考えていたものをHPページ開設記念として作り上げたものですが長編というよりは中篇ぐらいを予定して書き始めています。

 クロスですがまぶらほは初めての挑戦です。
 まぶらほ始まった当初は期待作だったのですが最近の夕菜を見ているとどうかなーと思ってしまいますが。まぶらほでは玖里子さんとリーラがお気に入りです。とはいっても玖里子さんは出ませんが。
 
 自分にメイド属性があったんだと初めて知った作品でもあります。自分がもう戻れない所に来てしまったような気がする今回の作品です。


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